【100年の聖地へ/聖光の挑戦】㊦ 打撃陣が勝負の鍵

AI要約

聖光学院が第106回全国高校野球選手権福島大会を制し、打線が全国の強豪を打ち崩す力を持つことが注目されている。

打者志田隆之助や菊地政善の活躍、1番竹田一遥や2番佐山瑞来の役割、そして投手陣の高野結羽や古宇田烈、色川裕の力が充実しており、チームは日本一を目指して気合を高めている。

主将の佐藤羅天は「気持ちで負けないよう真っ向からチャレンジする」とチームの意気込みを語っている。

【100年の聖地へ/聖光の挑戦】㊦ 打撃陣が勝負の鍵

 投打がかみ合い第106回全国高校野球選手権福島大会を制した聖光学院。打線が全国の強豪の投手を打ち崩せるかが甲子園を勝ち抜く鍵となる。

 5番志田隆之助は6割1分1厘とチームトップの打率を残した。春までは控えに回る試合もあったが、夏は鋭いスイングで安打を量産。準々決勝のいわき湯本戦では決勝打を放つなど、勝負強さも見せている。最多打点は3番菊地政善の12打点。福島大会全試合で打点を挙げ、準決勝の磐城戦は4安打5打点と大暴れした。長打率9割5厘はチーム一。斎藤智也監督は「外野手の間やライン際に見事なライナーで打ち返す力がある」と評価する。7四死球を選んだ1番竹田一遥や8犠打をマークした2番佐山瑞来の活躍も得点を左右する。

 投手陣は140キロ超の直球が武器の高野結羽(ゆう)、古宇田烈の二枚看板が軸となる。高野は失点した試合もあったが、決勝の学法石川戦は1失点完投と圧巻の投球を見せた。左横手の色川裕を加えた陣容は充実している。

 選手は「日本一のチャレンジャー」という言葉を掲げて気持ちを一つにしている。主将の佐藤羅天(らま)は「全国の強豪は自分たちよりも力が上。気持ちで負けないよう、真っ向から向かっていく」と気合をみなぎらせる。