ファッション甲子園に挑戦 富山第一高3チーム、最終審査へ

AI要約

青森県弘前市で8月25日に開かれる全国高校ファッションデザイン選手権(ファッション甲子園)の最終審査会に、県内から3チームが出場する。

95校1147チームから計1929点の応募があり、1次審査を通過した35チームが実物製作し、最終審査会に挑む。

3チームそれぞれの作品には、婚礼衣装、平和の象徴、こたつのモチーフを取り入れた斬新なデザインが盛り込まれている。

ファッション甲子園に挑戦 富山第一高3チーム、最終審査へ

 青森県弘前市で8月25日に開かれる全国高校ファッションデザイン選手権(ファッション甲子園)の最終審査会に、県内から富山第一高校(富山市向新庄町)美術コース2、3年の3チームが出場する。社会問題やぬくもりをテーマにした作品で優勝を目指す。

 34都道府県の95校1147チームから計1929点の応募があった。1次審査はデザイン画を提出し、35チームが通った。通過したチームは実物を製作し、8月25日のファッションショー形式の最終審査会に挑む。

 高見ことなさん(3年)と晩田那菜さん(同)チームの「パーカードレス」は、日本の婚礼衣装である白無垢(むく)に着目。伝統と現代的なデザインの共存を目指す。

 山本桃々菜さん(3年)と岩田麗(うらら)さん(同)チームは平和の象徴である白いハトをイメージした。美しい見た目だが、裏の羽は奇抜な色で染める。平和の背景には汚れや醜さがあることを訴え、「平和の裏」と名付けた。

 大河愛子さん(2年)と西崎佑海さん(同)チームの「こたつむり」は、カタツムリの殻をモチーフにした。殻から布団を出して、どこでもこたつで温まることができる。

 6人は、富山市で洋服の仕立て業を営む富山定子さんから助言を受け、7月下旬から衣装製作に取り組んでいる。「最終審査まで時間がないが、頑張って完成させたい」「作品の意図が伝わるように表現したい」などと意気込んでいる。