あの歓喜を再び! 32年前、県頂点を極めた県立高校野球部が5年ぶり復活 当時の監督が再任用で着任、OBらボール寄贈し激励 伊佐・大口高

AI要約

鹿児島県伊佐市の大口高校野球部OB有志が、野球部にボールなどを寄贈した。

広瀬裕二監督の指導の下、野球部は5年ぶりに復活し、1年生2人が熱心に練習をしている。

OB有志からの寄付で試合球や練習球が寄贈され、部員たちは感謝の気持ちを示している。

あの歓喜を再び! 32年前、県頂点を極めた県立高校野球部が5年ぶり復活 当時の監督が再任用で着任、OBらボール寄贈し激励 伊佐・大口高

 鹿児島県伊佐市の大口高校野球部OB有志は26日、5年ぶりに復活した野球部にボールなどを寄贈した。昨年度、26年ぶりに同校に赴任した広瀬裕二監督(63)の指導の下、1年生2人が懸命に練習を重ねており、「ボロボロになるまでボールを使って」と激励した。

 野球部指導歴40年目の広瀬さんは1990年度から8年間、同校野球部を指導し、92年のNHK旗争奪県選抜高校野球大会で優勝に導いた。2021年度に定年退職し23年度、同校に再任用教諭として戻ったところ、野球部は休部していた。

 そこで、大口中央中学校野球部の試合を見るなどして2人を勧誘。いずれも父親は当時の野球部の教え子だった。野球部は復活し、再び指揮を執ることになり、本年度は合同チームながら全国高校野球選手権鹿児島大会にも出場した。

 OB有志は54人から集めた寄付で試合球3ダース、練習球5ダースなどを寄贈した。同校を訪れた前田慎一さん(49)はNHK旗優勝メンバーの一人。「練習する姿を見て部員が増えてほしい」と期待する。

 広瀬監督は「うれしい。気持ちのこもったボールを守備練習や試合で使いたい」と感謝。一塁手の福元琉之介さんは「全力疾走、大声を出すことを心がけ、いっぱい練習したい」。捕手の佐土原大稀さんは「広瀬監督の下で野球をしたかった。ボールを使い込みたい」と話した。