湖岸の地肌、湖底がむき出しに 栃木・小雨で取水制限の鬼怒川上流4ダム

AI要約

鬼怒川での少雨による取水制限が6年ぶりに始まった。上流のダム群では湖岸の地肌や湖底が露出。

鬼怒川ダム統合管理事務所によると、4つのダムの貯水率が平年比18ポイントも低下しており、水道や農業用水に10%の取水制限を実施中。

特に川俣ダムの貯水率は平年比19ポイントも減少しており、湖岸では干上がった湖底が広がり緑地化が進行している。

湖岸の地肌、湖底がむき出しに 栃木・小雨で取水制限の鬼怒川上流4ダム

 少雨の影響で6年ぶりに取水制限が今月始まった鬼怒川。貯水量が低下した上流のダム群では、通常水面下にある湖岸の地肌や湖底がむき出しとなっている。

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 国土交通省鬼怒川ダム統合管理事務所によると五十里、川俣、川治、湯西川の4ダムの貯水率は26日現在58%と平年より18ポイント下回る。6~7月の降雨量が平年比6~7割と少なく、19日から水道、農業用水の10%の取水制限をしている。

 中でも、最上流部にあり貯水容量が最大の川俣ダムでは貯水率が平年比19ポイント減の53%に低下。26日も日光市土呂部の最高気温が30・9度となる中、湖岸では地肌が露出。干上がった湖底が広がり、緑地化した部分も見られた。

 同事務所の伏見一徳(ふしみかずのり)管理課長(53)は「天候を注視してきめ細かく放水量の調整を行うとともに、節水の協力を呼びかけていきたい」と話していた。