AI相手に投資・ロマンス詐欺を体験 香川県警などが全国初 被害防止イベント【香川】
全国で急増しているSNSを悪用した投資・ロマンス詐欺への被害に対し、香川県警などが被害を仮想体験できるイベントを全国で初めて開催。
被害総額や被害件数の増加に警鐘を鳴らし、投資ブームやLINEを通じた被害の特徴を説明。
体験者の感想や県警のコメントを通じ、注意喚起の重要性を訴える。
SNSを悪用した投資・ロマンス詐欺の被害が全国で急増しています。被害を未然に防ごうと、香川県警などが7月26日、被害を仮想体験できるイベントを全国で初めて行いました。
(中村香月記者)
「SNSを悪用した投資・ロマンス詐欺の被害が香川県で急増しています。こちらのツールでは、実際のやりとりを通じ被害の仮想体験をすることができます」
このイベントは香川県警やソフトバンクなどが全国で初めて行ったもので、無料通信アプリ、「LINE」で生成AIが扮した架空の犯人とやりとりができます。
県警によりますと、香川県内で2024年に入り、6月末までに認知されたSNSを悪用した投資・ロマンス詐欺の被害件数は132件と、2023年の同じ時期と比べ114件増えていて、被害総額は約11億6100万円に上っています。
長期的なやりとりを通じ完全に信じ込ませるのが特徴で、投資ブームで、ネットで手軽に投資できるようになったことが被害増加の背景にあると言われています。被害者の約9割がLINEのやりとりでだまされているということです。
(体験した人)
「違う話題に持っていっても投資の話に戻して勧誘してくるので、怖いと思った」「あまり詳しく見ない方がいいと思った。入っていかないのが賢い方法」
(香川県警 生活安全企画課 遠山敬久調査官)
「犯人は言葉巧みにだましてくる。自分もだまされるかもしれない。具体的な犯罪の手口があると知り、危険性を知ってもらうことが大事」
香川県警は今後も同じようなイベントを行い、注意を呼び掛けるとしています。SNSを悪用した投資・ロマンス詐欺の被害は岡山でも急増しています。自分だけは大丈夫と思わず、十分、注意してください。