公衆浴場200円→400円へ値上げ検討 施設老朽化も赤字続きで財源ひっ迫 福島市の飯坂温泉

AI要約

福島市の飯坂温泉に9か所ある公衆浴場が赤字続きで存続のため入浴料や営業時間の見直しを検討中。

入浴料値上げや営業時間短縮などの見直し案が提示されたが、厳しい意見も出されている。

整備には2億5000万円が必要だが財源がひっ迫し、市は住民の理解を求めている。

公衆浴場200円→400円へ値上げ検討 施設老朽化も赤字続きで財源ひっ迫 福島市の飯坂温泉

福島市の飯坂温泉に9か所ある「公衆浴場」は、ここ数年赤字が続き、いま、存続に向けて入浴料や営業時間などを見直そうと検討が進められています。26日に開かれた見直し案の説明会では、厳しい意見も聞かれました。

佐々木夢夏アナウンサー「飯坂町にある大門の湯です。60年以上続く趣のある公衆浴場ですが、今ある問題に直面しています。」

福島市の飯坂温泉に9か所あるほとんどの公衆浴場は、入浴料が200円。その手軽さから、地元の人にも観光客にも親しまれていますが、ここ数年、年間850万円ほどの赤字が続いています。

福島市はこの公衆浴場を存続しようと、1年ほど前から地元の利用者や観光事業者などと話し合いを進めてきました。

26日に開かれた説明会では、200円の入浴料を400円に値上げするとともに、経費削減のために営業時間を短縮。さらに、老朽化が激しい「切湯」を年内で営業停止とすることなどを盛り込んだ見直し案が示されましたが、出席した人からは厳しい意見も聞かれました。

説明会に出席した地元の人「誠に現実的じゃない。一度も(公衆浴場を)利用したことがない人の回答だと思います」

■整備に約2億5000万円必要も財源ひっ迫

源泉の管理などを行う「飯坂町財産区」は、町内60の温泉施設や公衆浴場に温泉を供給していますが、温泉を汲み上げる施設の老朽化で、去年12月にはポンプが故障し、2週間ほど温泉の供給が止まりました。

設備を整えるにはおよそ2億5000万円が必要ですが、公衆浴場は赤字続きで財源がひっ迫していて、市は見直し案について理解を求めました。

説明会のあと、地元の住民は…。

地元の観光事業者「観光客の方がいらっしゃった時に(営業時間が複雑で)説明するのがちょっと難しい」

公衆浴場を利用する地元の人「役所がやっているお仕事だよなって感じ。1日券が200円から400円となると200%でしょ、アップ率が。そういう話ってないでしょ」

福島市は、25日に示した案に住民からの意見を反映したものを8月中に取りまとめ、9月の市議会に提出するということです。