熊本市長、市電延伸に意欲 「市民の幸せにつながる」 5ルート軸に検討

AI要約

熊本市の大西一史市長は市電の延伸に意欲を示す

市は自衛隊ルートを優先し、「東町線」の整備計画を進めている

自動車の削減や渋滞の緩和につながる公共交通の利用促進に取り組む方針

熊本市長、市電延伸に意欲 「市民の幸せにつながる」 5ルート軸に検討

 熊本市の大西一史市長は24日の定例記者会見で「公共交通の軸となるルートを増やしていくことが、市民の幸せにつながる」と市電の延伸に意欲を示した。

 市は2015年度に「自衛隊」「南熊本駅」「産業道路」「田崎」「沼山津」の延伸5ルートの検討に着手。現在、東区の健軍町電停から市民病院までの自衛隊ルートを優先し、「東町線」(仮称、約1・5キロ)の整備計画を進めている。

 市は23日の市議会特別委員会で、市民の移動手段の充実を図るため、5ルートを軸に延伸を検討する考えを改めて示していた。

 大西市長は木村敬知事とのトップ会談で交通渋滞の緩和策を協議したばかり。会見では延伸ルートの確保について、県と市が目標に掲げる「自動車の1割削減、渋滞の半減、公共交通の利用を2倍にすることにつながる」と述べた。

 延伸5ルートの一つ、南熊本駅ルートに関しては「(乗り換えが集中する)新水前寺駅の負荷が分散できる可能性が出てくる」と指摘した。(臼杵大介)