【夏の高校野球 鹿児島大会】「枕高魂」で真っ向勝負、前回王者・神村に挑む選手をスタンド後押し 21年ぶり4強入りの健闘たたえる

AI要約

全国高校野球選手権鹿児島大会で21年ぶりに4強に進出した枕崎高校は、準決勝で神村学園に挑んだが、5回コールド負けを喫しました。しかし、王者相手に真っ向勝負をし、スタンドからは温かい声援が送られました。

三塁側スタンドには、「枕高(まっこう)魂」と書かれた横断幕が掲げられ、枕崎から駆け付けた生徒や保護者らが熱い応援をしました。

枕崎市のファンや後輩選手、保護者らは、チームの闘志や成長を称賛し、準決勝進出を立派な結果として受け止めました。

【夏の高校野球 鹿児島大会】「枕高魂」で真っ向勝負、前回王者・神村に挑む選手をスタンド後押し 21年ぶり4強入りの健闘たたえる

 全国高校野球選手権鹿児島大会で21年ぶりに4強に進出した枕崎高校は、25日の準決勝で、前回優勝し甲子園でベスト4だった神村学園に挑んだ。5回コールド負けを喫したが、王者相手の真っ向勝負にスタンドから温かい声援が送られた。

 三塁側スタンドには、「枕高(まっこう)魂」と書いた横断幕が掲げられ、枕崎から駆け付けた生徒や保護者、卒業生らが陣取った。応援団や吹奏楽部の鳴り物はなかったが、オレンジ色のメガホンを手に「切り替えていこう」などと声を張った。5回の攻撃、連続安打で無死一、二塁のチャンスをつくると、大きな歓声が上がった。

 20年以上、毎試合球場で観戦しているという枕崎市の駒水明美さん(75)は「相手は王者だが、正面から立ち向かっていた。控えの選手も積極的に声を出していて感動した」。保護者会長の中道美保さん(51)は「優勝して親に恩返しをしたい、という選手もいたが、準決勝進出でも立派な恩返しだ」とねぎらった。

 1978(昭和53)年卒業の元主将、岩田三千生さん(64)は「相手は今日も試合運びがうまかった」と悔しがりつつ、後輩を「よくやってくれた。1回戦の逆転勝ちで勢いに乗り、大会を通じて成長した」とたたえた。