中央大学フェンシング部員が自殺 遺族が当時の上級生3人と大学を提訴 計5000万円の損害賠償を求める

AI要約

青森県むつ市の遺族が中央大学でのフェンシング部男子部員の自殺事件を巡り、5000万円の損害賠償を求めて提訴したことが明らかになりました。

男子部員が上級生からのパワーハラスメントによって精神的苦痛を受け、過度な指示を受けた結果、自殺したとされています。

遺族はパワーハラスメントの違法性や大学の安全配慮義務違反を主張し、5000万円の損害賠償を求めて訴訟を起こしました。

中央大学フェンシング部員が自殺 遺族が当時の上級生3人と大学を提訴 計5000万円の損害賠償を求める

東京の中央大学で、2年前にフェンシング部の男子部員が自殺をしたのは上級生のパワーハラスメントが原因だとして、青森県むつ市の遺族が当時の上級生3人と大学に、あわせて5000万円の損害賠償を求めて提訴したことがわかりました。

青森地裁へ提訴したのは、当時、中央大学フェンシング部に所属していた男子部員のむつ市に住む遺族です。

訴状によりますと、男子部員は1年生だった2022年6月に、上級生から飲酒をしたことや寮の掃除をしなかったことなどを叱られ、ノート1冊分ある部のルールを書き写すように指示されたということです。

男子部員は、5日後にノートを提出しましたが、上級生からノートが1ページ破れていることを指摘されたことでパニックになって外出し、東京都内で電車にはねられて死亡したとされています。

遺族らは上級生の行為が精神的、肉体的に過度な苦痛を与えるパワハラにあたり違法だとしたほか、大学はパワハラを防ぐための教育や指導がなく、安全配慮義務違反にあたるとして、あわせて5000万円の損害賠償を求めました。

中央大学は青森テレビの取材に対し、「係争中の案件であり、他の当事者のプライバシーに関わる事柄であることからご対応はいたしかねます」とコメントしています。