教員の不適切な言動増加、87件 浜松市教委2023年度調査

AI要約

浜松市教委が2023年度の体罰、不適切な言動、セクシュアルハラスメントに関する調査結果を報告。

不適切な言動が増加し、小中学校での教室内での発生が多い。

市教委は教員指導や研修などの対策を実施している。

教員の不適切な言動増加、87件 浜松市教委2023年度調査

 浜松市教委は22日、市立小中学校、高校の教職員の体罰、不適切な言動およびセクシュアルハラスメントに関する2023年度の調査結果を市議会市民文教委員会で報告した。不適切な言動は87件と前年度比39件増加した。

 市教委教職員課は不適切な言動を人格・人権や発達段階への配慮を欠いた言動や高圧的な指導などと定める。高校は0件(前年度比2件減)で小学校46件(同20件増)、中学校41件(同21件増)だった。発生場面は小中学校ともに授業中が最多で、場所は教室が最も多かった。具体的には黒板をたたく、他の生徒が見ている前で指導対象の生徒に対して精神的に追い込むような言動をするといった事例があった。

 不適切な言動が増えた理由について、市教委の担当者は新型コロナによる子どもと教員との関わりの制限が23年度に緩和されたことや、子どもらの多様な価値観に対する教員の理解不足などを挙げた。対策として市教委の学校訪問による教員指導、スクールロイヤーの講義などの研修といった取り組みを説明した。

 体罰は前年度比13件減の45件、セクシュアルハラスメントは同比4件増の8件だった。