呉の中村前監督、教え子たちに優しいまなざし 広陵に敗退も「成長した」【全国高校野球選手権広島大会4回戦】

AI要約

前呉高校野球部監督の中村信彦さんが教え子たちの試合を応援に訪れ、広陵に敗れるも守備力の成長をたたえる。

中村さんは将来への期待を述べつつ、自身の指導理念を生かして新たな監督としての道を歩む。

熱血漢だった中村さんが優しいまなざしでエールを送り、選手たちに最後まで頑張る姿勢を示す。

呉の中村前監督、教え子たちに優しいまなざし 広陵に敗退も「成長した」【全国高校野球選手権広島大会4回戦】

【全国高校野球選手権広島大会・4回戦 広陵4―0呉】(21日、電光石火きんさいスタジアム三次)

 呉を2度の選抜大会出場に導いた前監督の中村信彦さん(69)が教え子たちの応援に駆けつけた。2連覇を狙う広陵に敗れたが、「私立の強豪校に勝つには守備を鍛えないと思って指導してきた。成長したと思う」とたたえた。 

 2023年春に退任し、3年生は1年生の時に指導。呉の試合を観戦するのは昨夏の広島大会以来という。3年生エースの九十九裕貴が一回に3失点したものの、二回以降は1失点。中村さんは「コールド負けの流れ。一回は制球を乱したけど、よく立ち直った」と目を細めた。

 中村さんは23年4月に広島文化学園大硬式野球部の監督に就任。「今後の道はそれぞれ。イチクレで学んだことを生かして、どんなことがあっても最後までやり抜く人になってほしい」。かつての熱血漢は優しいまなざしでエールを送った。