「交際相手からの『暴力』対等な関係なら起こらない」夏休み控え、デートDV防止へ注意喚起

AI要約

乙訓高でのデートDVを防ぐ出前授業について。生徒向けの講演やロールプレイを通して対等な関係を築く方法を考える。

230人の2年生が参加し、夏休み前に注意喚起を行う。デートDVは人権侵害であり、ジェンダーバイアスの影響も指摘される。

ロールプレイを通して、相手の立場を考え、前向きな言葉で意思を伝える重要性を学ぶ。

「交際相手からの『暴力』対等な関係なら起こらない」夏休み控え、デートDV防止へ注意喚起

 交際相手からの暴力「デートDV」などを未然に防ぐための出前授業が、乙訓高(京都府長岡京市友岡1丁目)で開かれた。市男女共同参画センターのアドバイザーによる講演や生徒によるロールプレイを通し、対等な関係を築くためのコミュニケーション方法などを考えた。

 人権学習の一環で、2年生約230人が参加した。生徒の自由な活動が増える夏休みを前に、注意喚起を含めて開催した。

 アドバイザーは「デートDVは人権侵害。対等な関係の人間同士では起こらない」と説明した。DVが起こる要因について、性別によって役割を決めつけるジェンダーバイアスが存在すると指摘した上で「受け身で守られるというイメージのある女性が、暴力を受けやすい」と話した。

 ロールプレイでは、生徒がデートDVの状況と対等な関係の2パターンを演じ、アドバイザーが意思の伝え方を指導した。「対等になるには相手を責める言い方ではなく、自分の気持ちを前向きな言葉で伝えることが重要だ」と強調した。

 ロールプレイを体験した生徒らは「相手の立場に立って考えることが大切」「相手とお互いのことを話す重要性を知った」と感想を話した。