「おぼれた時は声出さないで」水難救助の専門家が訴える理由は 京都・南丹の小学校で授業

AI要約

水難救助の専門家が、おぼれた時の対処法を教える授業を行った。

大声を出すことで体から空気が抜け、沈んでしまうため、静かに浮いて待つことが重要。

学生には背筋を伸ばし浮く練習や、ペットボトルを投げて浮力を得る方法を教えた。

「おぼれた時は声出さないで」水難救助の専門家が訴える理由は 京都・南丹の小学校で授業

 「おぼれた時は声を出したり、手を上げたりしてはいけない」。水の事故が心配な夏休みを前に、水難救助に詳しい明治国際医療大(京都府南丹市日吉町)の専門家が、園部小(南丹市園部町)で実技を交えた授業をした。その教えの理由とは―。

 講師を務めたのは、水難学会会長で同大学救急救命学科の木村隆彦教授。学生6人と同小を8日に訪れ、5年生約100人に教えた。

 木村教授によると、おぼれた時に大声を出すと体から空気が出て沈むため、静かに浮いて待つことが大切だという。

 実際に水に浮かんだ学生が「助けて」と叫んだ途端、肺から空気が抜けて沈んでしまう様子を実演した。

 対策として、背筋を伸ばし力を抜いて浮いてみたり、水に落ちた人に浮輪の代わりとしてペットボトルを投げる練習をしたりした。