貴重な原画、ポスター400点 花巻市博物館 20日から「ジブリ展」【岩手】

AI要約

雑誌「アニメージュ」の創刊からスタジオジブリ設立に至る歴史をたどる展覧会が花巻市で開催される。

展覧会ではスタジオジブリやアニメージュの歴史を紹介する400点以上の資料が展示される。

展示内容には映画化に向けたプロデューサーの企画書や貴重な原画、フォトスポットなどがあり、アニメファンにとって貴重な体験ができる。

貴重な原画、ポスター400点 花巻市博物館 20日から「ジブリ展」【岩手】

 雑誌「アニメージュ」の1978年創刊当時からスタジオジブリが設立された80年代にスポットを当てた展覧会「アニメージュとジブリ展」は、20日から花巻市高松の市博物館で始まる。

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 「アニメージュ」は、78年に創刊した国内で最も歴史のあるアニメ月刊誌。初代編集長である尾形英夫さんの下、鈴木敏夫さんらが編集に携わり、当初は「機動戦士ガンダム」などを取り上げ、アニメブームを盛り上げた。82年からは宮崎駿監督が「風の谷のナウシカ」の漫画を連載、84年に映画化し、後のスタジオジブリ設立につながった。

 展覧会は東京を皮切りに全国12会場13回が開かれ、同市が国内最後の開催となる予定。「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」などジブリ映画のほか、機動戦士ガンダムなどの原画やポスターなど400点以上の資料が並び、アニメブームの歩みをたどることができる。

 中には「風の谷のナウシカ」映画化に向けた高畑勲プロデューサーの企画書、キャラクタースケッチ、レイアウト・背景画、宮崎駿監督が手を入れた「天空の城ラピュタ」の修正原画など、本来は表には出ない貴重な資料も紹介。

 宮沢賢治の童話「セロ弾きのゴーシュ」を実写アニメにした際に監督を務めた高畑さんが宮沢家に寄贈した資料、ナウシカの世界を立体再現したフォトスポットもある。

 19日には関係者向けの内覧会があり、展示を監修したスタジオジブリの髙橋望さん(63)は「生のアニメーターが描いた絵を直接見ることができる。スタジオジブリをつくってアニメを作りたいと思った人たちの思いに注目してほしい」と話す。

 展覧会は9月23日までで、開館時間は午前9時~午後6時(最終入場5時30分)。入館料は一般・学生1500円、中高生1000円、小学生800円。未就学児は無料。