国立科学博物館にて30万人が来場。特別展『毒』が名古屋にて開催中

AI要約

名古屋で開催中の展覧会では、生物に害を与える「毒」に焦点を当てており、さまざまな角度から毒を紹介している。

展示では、毒を持つ生物や物質だけでなく、人間が毒を発見し利用してきた歴史も紹介されている。

展覧会では、アニメとのコラボやクイズ、体験型の展示など、子どもから大人まで楽しめる工夫がされている。

国立科学博物館にて30万人が来場。特別展『毒』が名古屋にて開催中

ヒトを含む生物に害を与える物質として知られる「毒」。その「毒」に焦点を当てた展覧会が名古屋にて開催中だ。国立科学博物館での開催時にはなんと30万人が来場。さまざまな角度から「毒」を紹介する。

「私たちのまわりは毒だらけ」と話すのは国立科学博物館 植物研究部 部長の細矢剛氏。

「今回の展覧会では分野を横断しているのが面白いと思っています。様々な毒がありますが、中には生活に役立つものもあります。本展では、毒と上手につきあうことをまとめとして展示されています」

その解説の通り、本展では私たちの想像する通りの「毒」から、これも「毒」!?というようなものまで、動物、植物、菌類、そして鉱物や人工毒など、自然界のあらゆるところに存在する毒について、動物学、植物学、地学、人類学、理工学という多角的な視点で紹介している。

総展示数は200点以上。展覧会では、単に「毒」を持つものを紹介するだけではなく、人間が「毒」を発見し、利用してきた歴史にも触れる。

人間は狩猟や戦、果ては処刑や暗殺などにも使用してきた。しかしその反面、生活を便利にするためにも利用した。

展覧会では、そんな様々な「毒」を、アニメ『秘密結社 鷹の爪』とコラボして紹介したり、クイズラリーや体感できる展示をしたりと、子どもから大人まで楽しめるようになっている。

「毒」をコワイものと闇雲に遠ざけず、上手につきあっていく。そのために、「毒」についてよく知っておきたい。コワイけれど知りたい。そんな「毒」の危険な魅力をあますことなく知ることのできる展覧会だ。

特別展「毒」

7月13日(土)~9月23日(月・休) 60日間

名古屋市科学館 理工館地下2階イベントホール