3年前生徒が自死した高校で初めてハラスメント講演会 遺族「第一歩なのかな」
沖縄県立コザ高校で起きた空手部主将の自殺事件を受け、権利を考える講演会が開催され、1200人以上が参加。
第三者委員会は事件の原因を顧問の理不尽な叱責と結論し、遺族も出席し感想を述べた。
沖縄大学の石原端子准教授が高校生からの要望を代弁し、今後の対策に期待が寄せられている。
3年前の1月、沖縄県立コザ高校の空手部の主将を務めていた当時高校2年の男子生徒が、顧問から理不尽な叱責を受け自殺した問題で19日、コザ高校が初めて子どもの権利を考える講演会を実施し、教職員・保護者ら約1200人が参加しました。
▽沖縄大学 健康スポーツ福祉専攻 石原端子准教授
「スポーツを通して人が亡くなる」「大切で楽しいスポーツを通して誰かが亡くなるってことが沖縄で起こってしまったことがひとつショックでした」
▽沖縄大学 健康スポーツ福祉専攻 石原端子准教授
「パワハラされた経験はありますか?と聞いたら、回答ゼロだった年はひとつもありません」
コザ高校では2021年1月空手部の主将を務めていた当時高校2年の男子生徒が自ら命を絶ち、今年3月問題を調査した第三者委員会は「自殺の大きな要因は当時の顧問からの理不尽かつ強烈な叱責」だと結論づけました。
問題発覚後、県内の高校生と部活動に関するメッセージを作成した沖縄大学の石原端子准教授は、高校生たちが語った「大人に望むこと」を代弁しました。
▽沖縄大学 健康スポーツ福祉専攻 石原端子准教授
「校長先生がキーパーソンでしょう、校長先生が動かなかったら何も動かないでしょう、ズバリ言われました」「そして教育委員会へ、ハラスメント調査を継続してください、そしてそれを情報公開してください」
講演会には遺族も出席し、感想を語りました。
▽自死生徒の遺族
「こういった機会を設けたのが第一歩なのかなと思いました」「これからも継続して何かしら発信をしてくいくんだろうなというのは見続けたいと思いました」
コザ高校では今後も様々な研修を継続していくということです。