「もう人生が終わるかもしれない」男性更年期障害と診断され実感。40代後半以降は「凡人の戦い方」で幸せをつかむ

AI要約

柿内尚文さんが『このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則』を著すきっかけとなった、忙しい時期の記憶の欠落と男性更年期障害の症状について

体調の変化を感じ始めた40代中盤の柿内尚文さんが、無理を重ねて体調不良を抱え、男性更年期障害と診断されるまでの経緯

体調の変化による心情の変化と、男性更年期障害診断に至るまでの心境の変化についての柿内尚文さんの体験

「もう人生が終わるかもしれない」男性更年期障害と診断され実感。40代後半以降は「凡人の戦い方」で幸せをつかむ

「仕事がめちゃくちゃ忙しかった時期の記憶が抜け落ちている」ことへの危機感をきっかけに、『このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則』を書いた柿内尚文さん。

後悔のない時間の過ごし方について考えるに至ったもう一つの大きな出来事が、自身の体に起きた男性更年期障害の症状でした。

一時期は会社を休まないといけないほどで、「もう仕事はできないかもしれない」とまで追い詰められた柿内さん。当時の心情と価値観の変化について聞いていくと、40代後半以降の仕事人生を豊かにするヒントが見えてきました。

【柿内尚文 TAKAFUMI KAKIUCHI】

編集者、コンテンツマーケター

1968年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。ぶんか社、アスキーを経て現在、株式会社アスコム常務取締役。これまで企画した本やムックの累計発行部数は1300万部以上、10万部を超えるベストセラーは55冊以上に及ぶ。現在は本の編集だけでなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業構築、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。趣味はサッカー観戦と歩くこと。サッカー観戦は毎年30試合以上をスタジアム観戦するほど。

柿内さんが体調の変化を感じ始めたのは、40代中盤。「体がとにかくだるかった」と当時の自身について語ります。

柿内「朝起きた瞬間から夜寝るまでずっとだるいし、寝ても何回も目が覚める。それでも無理して仕事をしていましたが、打ち合わせ中も眠くて仕方がないし、そのうち1時間の通勤電車で立っていられなくなってしまって。最終的には2週間会社を休みました」

当時の心境を「怖かった」と柿内さん。「もう人生が終わるかもしれない」という不安に駆られながら、まずは内臓系の疾患を疑い検査をするも異常はなし。

さらに自分の症状について調べていく中で「これかもしれない」と思ったのが、男性更年期障害でした。

柿内「検査をしたところ、男性更年期障害と診断されました」