顔を登録→端末で認証 「手ぶらキャッシュレス」実証開始へ

AI要約

福島県玉川村で顔認証を活用した「手ぶらキャッシュレス」の実証事業が始まる。利用者は顔を登録しデジタル商品券を購入、協力店舗で顔認証をすることで買い物ができる。

NTTデータ、日立製作所、三菱HCキャピタルとの連携に基づくデジタル化推進取り組み。デジタル技術の生活利便性向上を検証する。

昨年までの指の静脈認証と比較し、顔認証では登録がより簡単になり利便性が向上している。事業開始は村内17店舗で展開し、徐々に拡大する予定。

顔を登録→端末で認証 「手ぶらキャッシュレス」実証開始へ

 福島県玉川村は今月、村内で顔認証を活用した「手ぶらキャッシュレス」の実証事業を始める。利用者は専用サイトで事前に顔を登録してデジタル商品券を購入すると、協力店舗で端末に顔をかざすことで買い物ができるようになる。

 デジタル技術による生活の利便性向上などを検証しようと、村とNTTデータ、日立製作所、三菱HCキャピタルが結ぶ村のデジタル化推進に向けた連携協定に基づく取り組み。

 村は昨年度まで、指の静脈認証で同様の実証を行っていたが、情報を登録する際は専用の機械を使う必要があった。村によると、顔認証を導入することで自家用のパソコンやスマートフォンでの登録が可能となり、利便性が増したという。

 事業開始に先立ち、18日は村職員らが対象店舗で機器の使い方を説明した。説明を受けたスーパー「フレッシュカトヤ」店長の白旗美紀子さん(62)は「手軽に使えるのが魅力だと思う。お客さんにもPRしたい」と話した。

 村民以外も利用でき、登録は12月15日まで。商品券の利用期間は今月29日~来年1月10日。開始時は村内17店舗が対象だが、随時拡大する予定。問い合わせは村企画政策課(電話0247・57・4628)へ。