ソープランド違法営業で9億円売り上げか 静岡中央署が経営者ら4人逮捕

AI要約

静岡市葵区で違法営業していたソープランド「KINDAN静岡店」の経営者ら4人が逮捕された。

同店は昭和期から営業を続けており、9億円の売り上げがあったが、権利のない会社が実質的に営業していた。

関係者は風営法違反などの疑いで逮捕され、詳細は調査中である。

 静岡市葵区の禁止地域でソープランド「KINDAN静岡店」を違法営業していたとして、静岡中央署と県警生活保安課、組織犯罪対策課、捜査4課は17日、風営法違反の疑いで店の経営者や店長の男ら4人を逮捕した。昭和期からの既得権で同市唯一のソープランドとして営業を続けていた「ヘルス東京」から現在の店名に変わった2022年9月以降、権利のない会社が実質的な営業主体だったにもかかわらず「高級ソープ」と称し、約9億円を売り上げていたという。

 逮捕したのは、会社役員の男(75)=大阪市平野区加美北3丁目=、会社役員の男(39)=同市阿倍野区晴明通=、会社役員の女(85)=京都市左京区古川町通二条下る北門前町=、会社員の男(40)=静岡市駿河区中島=の4容疑者。4人の逮捕容疑は共謀し、6月中旬、静岡市葵区川辺町の県条例で店舗型性風俗特殊営業が禁止されている地域でソープランドを営業した疑い。

 県警によると、ソープランドを実質的に営業していた会社は大阪府に本社を置く「協和クリエート」。6月中旬時点で75歳の男が同社の代表取締役、親戚関係にある39歳の男が取締役のソープ担当。40歳の男は静岡店の店長だった。同店には90人程度の女性が在籍していたとみられる。

 同社で取締役を務める85歳の女は同所でのソープランドの営業に関する既得権を個人で持っているが、権利のない同社が営業主体になっていたという。2022年9月に店名を変更した際の届け出は個人名義で提出していた。