信じられない…犬3匹を密封、窒息死させる 3600万円を売り上げた男に罰金40万円命令、元動物販売業「繁殖できない犬、生かすと経費かかる」 杉本彩さん「実刑判決が出るべき」と訴えていた

AI要約

無職の男が毛呂山町で飼育していた犬を窒息死させたとして略式起訴され、40万円の罰金を命じられた。

男は繁殖できない犬を経費がかかるために殺害し、逮捕された際に供述している。

男は繁殖ビジネスで3600万円を売り上げたが、廃業していた。

信じられない…犬3匹を密封、窒息死させる 3600万円を売り上げた男に罰金40万円命令、元動物販売業「繁殖できない犬、生かすと経費かかる」 杉本彩さん「実刑判決が出るべき」と訴えていた

 川越区検(埼玉県川越市)は17日、毛呂山町で飼育していた犬3匹を窒息死させたとして、動物愛護法違反罪で元動物販売業の無職の男(81)を略式起訴した。川越簡裁は同日、罰金40万円の略式命令を出した。

 起訴状によると、5月6日から12日ごろ、犬3匹を袋などで密封した籠の中に閉じ込め、窒息死させたとしている。

 男は6月に同容疑で逮捕され「繁殖できない犬を生かすと経費がかかる。責任を取るつもりで殺した」と供述していた。

■2年間で3600万円を売り上げるも廃業(以下、初報記事)

 埼玉県毛呂山町内の動物飼育施設で、繁殖のために飼育していた犬を殺害したとして、県警生活経済課と西入間署の合同捜査班は27日、動物愛護法違反(愛護動物殺傷)の疑いで、同町西大久保、元動物販売業で無職の男(81)を逮捕した。県警によると、販売業者が飼育している動物を殺傷する事件は、県内では初めてという。

 逮捕容疑は5月6日ごろから12日までの間、自宅敷地内にある動物飼育施設で、飼育していた犬3匹をビニール袋などで密封された籠に閉じ込め、高体温症を伴う窒息により死亡させた疑い。調べに対して「1匹は殺したが2匹は既に死んでいた」と容疑を一部否認しているという。

 同課によると、男は同施設で犬を繁殖させ、生まれた犬をペットオークションに出して販売していた。2017年に事業者として動物の販売などを行う「第一種動物取扱業」に親族名義で登録。昨年と一昨年の2年間で約3600万円を売り上げていたが、24日には保健所に廃業届を提出していた。

■周辺に臭い漂う

 現場の飼育施設は民家がまばらにある農村地帯にあり、敷地内の建物からは複数の犬の鳴き声が聞こえていた。施設入り口の門扉には「立入禁止」と大きい看板が張られ、施設内を見えなくするためか、目張りされており、敷地内にはドッグフードが入っていると思われる段ボールなどが積み重なっていた。

 近くに住む60代の女性は以前、施設の前を犬の散歩で通った際、男に「(犬に)子どもを産ませないか」と勧誘されたという。施設の前を流れる川に猫の死骸が流されていたり、骨の状態になった犬の死骸を見かけたこともあったと語った。事件を知り、「かわいそう。信じられない」と顔をしかめた。