難読地名「御手洗」みたらい?みたらし?東西文化の結節点、岐阜県内では混在 参拝時に手を清めた池

AI要約

金華山の麓にある御手洗池は伊奈波神社を参拝する際に手を清める場所として由来しており、全国各地にある御手洗の一つである。

御手洗の読み方について、京都から青森までの東日本では「みたらし」と読まれることが多く、西日本では「みたらい」と読まれる傾向がある。

岐阜県は東西文化の結節点と言われる場所であり、御手洗の読み方においてもその文化の融合が表れている。

難読地名「御手洗」みたらい?みたらし?東西文化の結節点、岐阜県内では混在 参拝時に手を清めた池

 金華山の麓です。伊奈波神社を参拝する際に手を清めた御手洗池があることが由来とされています。

 「御手洗」は京都の下鴨神社が発祥地とされており、全国各地にあります。県内だけでも美濃市御手洗(みたらい)や高山市荘川町の御手洗(みたらい)川がよく知られています。大垣市や各務原市には御手洗(みたらし)地蔵や御手洗(みたらし)池なども伝わっています。

 さて、ここで疑問が湧きませんか? 「みたらい」か「みたらし」か-。何と「御手洗(みたらい)港」がある広島県豊町(現呉市)の観光協会が調べ、情報誌にまとめています。

 それによると、「京都から青森までの東日本では『みたらし』と読むところが多く、西日本ではほとんどが『みたらい』と読む」とのこと。岐阜は東西文化の結節点と言われますが、両者が混在する「御手洗」の読み方にも、それが表れているといえそうです。

【答え】みたらし