脱炭素社会実現へ向け成果着々 アマモ分布南限の指宿・山川で進む藻場再生

AI要約

指宿市山川の児ケ水漁港周辺で、アマモ場の再生に向けた取り組みが成果を挙げつつある。山川町漁業協同組合などが昨秋から造成を始め、種を付けるまでに成長。アマモ場は、魚の産卵場所や稚魚の生息域となるほか、二酸化炭素を吸収し蓄える力があり、脱炭素社会実現に向けても注目されている。

アマモはイネ科の海草で山川地区付近の海域が国内の分布南限。近年は魚による食害などにより減少していた。同漁協や県、山口水産などの官民は「山川地区ブルーカーボンプロジェクト協議会」を設立、アマモ場再生を本格化させた。

同会は今年、追加造成を予定するほか、今夏には県内初の「ブルーカーボン」クレジット発行を目指し、認証機関へ申請する方針だ。南限アマモ場の再生は全国的にも注目度が高く、各地に波及する取り組みになるのではないかと期待されている。

脱炭素社会実現へ向け成果着々 アマモ分布南限の指宿・山川で進む藻場再生