御滝中出身の高橋佑二郎さんがプロ棋士に 船橋市では39年ぶり2人目

AI要約

船橋市出身のプロ棋士・高橋佑二郎さんが船橋市役所を訪れ、今年四段に昇段してプロ棋士になったことを報告。

高橋さんの将棋への道のり、プロ昇格の経緯、船橋市出身のプロ棋士の稀な存在について。

将棋界の現状、地元の将棋界への貢献意欲、藤井聡太七冠への挑戦意欲など。

御滝中出身の高橋佑二郎さんがプロ棋士に 船橋市では39年ぶり2人目

 船橋市出身の棋士・高橋佑二郎さん(24)が7月5日、今年4月に四段に昇段してプロ棋士になったことを松戸徹船橋市長に報告するため、船橋市役所を訪れた。(船橋経済新聞)

 高橋さんは、三咲小学校・御滝中学校出身。幼い頃に父や兄の影響で将棋を始め、小学6年生だった2011(平成23)年9月、「日本将棋連盟付属新進棋士奨励会」に入会した。2020年に三段リーグに進み、2023年10月から翌年3月までの「第74回奨励会三段リーグ戦」において14勝4敗で2位となり、晴れて四段に昇格しプロ棋士となった。

 プロ棋士になれるのは半年でわずか2人という狭き門で、原則26歳までという厳しい制限もある。船橋市出身のプロ棋士は、所司和晴さん(七段)以来39年ぶり、2人目。

 「船橋市で生まれ育ってまもなく25年。皆さんに世話になり棋士になれた。地元の将棋界発展のために尽くしたい」とあいさつした高橋さん。奨励会での苦労や、AIがもたらす最近の将棋界での変化などについて、松戸市長に伝えた。

 松戸市長は「船橋市には将棋に熱心な子どもたちも多い。高橋さんの経験を話してほしい」と要請。高橋さんの小学校での卒業文集を手に「『15年後の自分はプロ棋士になっている』と書いてある。夢を実現させたのはすごいこと」と称賛した。

 「棋士になれたのはゴールではなくスタート」と話す高橋さん。「藤井聡太七冠はまだ雲の上の存在だが、プロ棋士になったからには対戦して勝ちたいという気持ちが強くある」と意気込んだ。

 最後に高橋さんは、席上で色紙に「心如水(しんはみずのごとし)」と書き、市長に贈った。「字が下手なので将棋連盟の書道部に入って練習している」と笑顔を見せた。