「運転手不足」が深刻 札幌・駒岡地区唯一の公共交通機関のバス路線が来年3月末で廃止 市は代替案検討へ

AI要約

北海道中央バスが運行するバス路線が来年3月末で廃止されることが決定され、駒岡地区の住民が困惑している。

バス運転手不足が廃止の原因であり、地域の足として重要な路線の廃止が影響を及ぼす可能性が高い。

特に駒岡小学校に通う子どもたちには大きな影響が出る見込みであり、代替案としてデマンド交通が検討されている。

「運転手不足」が深刻 札幌・駒岡地区唯一の公共交通機関のバス路線が来年3月末で廃止 市は代替案検討へ

札幌市南区にある駒岡地区。唯一の公共交通機関であるバス路線が来年3月末で廃止されることがわかりました。運行する北海道中央バスは運転手不足が原因だとしています。

大原麻潤記者)

「札幌、南区の駒岡地区です。住民の生活に欠かせないバスがなくなってしまう可能性があります」。

清掃工場や保養センターなどがある南区真駒内の「駒岡地区」。地下鉄南北線真駒内駅からの路線バスが公共交通の柱です。しかし北海道中央バスは6月、来年3月いっぱいで、この路線を廃止すると町内会などに伝えました。

住民)

「もうほんと残念、というより困りますよ。廃止は反対です。町内で頑張りたいと思います」。

地域の足を突然失うことになり困惑する住民。北海道中央バスによりますと昨今の深刻なバス運転手不足でやむを得ず廃止を決めたということです。

駒岡地区を走る路線「南92」は地下鉄真駒内駅を出発し、「駒岡小学校」などを経由し「恵開拓記念碑前」まで13の停留所を回ります。廃止後は別の路線バスの経路を変更することで真駒内駅から「南町7丁目」までの路線は確保するとしていますが、その他の停留所は廃止となる予定です。

大原麻潤記者)

「バスが廃止になってしまうと、子供たちの通学にも大きな影響がでるとみられています」。

バスを降りて駒岡小学校に向かう子どもたち。この小学校は市の小規模特認校となっていて、校区外からの児童も受け入れています。駒岡小学校によりますと、全校児童81人のうち校区外から通うのは68人で、バスを使って登校している児童が多いということです。

運転手不足が招いた今回の事態。札幌市は今後、デマンド交通なども含めた代替案を検討していきたいとしています。