富士山静岡県側で死者4人目 開山4日、救助要請相次ぐ異常事態

AI要約

富士山の静岡県側で登山者の遭難と救助要請が相次ぎ、男性1人が死亡した。開山から4日で死者は4人目。13日には救助要請が4件あった異常事態となっている。

男性1人が倒れているのを別の登山者が発見し、その後死亡が確認された。男性は60代で1人で登山しており、意識がない状態だった。

別の場所では愛知県の女性が体調不良で動けなくなり、救助要請が寄せられた。山岳遭難救助隊が救助し、5合目登山口まで搬送された。

富士山静岡県側で死者4人目 開山4日、救助要請相次ぐ異常事態

 富士山の静岡県側で14日、登山者の遭難と救助要請が相次ぎ、そのうち男性1人が死亡した。静岡県側は開山から4日で死者は4人目。13日にも救助要請が4件あり、異常事態となっている。警察消防関係者は「救助に向かうのにも時間がかかる」と指摘、軽装や体調不良時など無理な登山をしないよう強く求める。

 須走口では14日午後0時40分ごろ、8合目付近登山道で男性が倒れているのを別の登山者が発見し、近くの山小屋従業員が消防に通報した。所持品などから男性は60代とみられ、その後死亡が確認された。

 御殿場署によると、男性は1人で登山していたとみられ、目立った外傷はなく、発見時に意識がなかったという。同署が身元と死因を調べている。

 富士宮口では午前8時15分ごろ、6合目の宝永山荘で、愛知県安城市の派遣社員女性(52)が体調不良で動けないと山小屋従業員から富士宮署に通報があった。県警山岳遭難救助隊が救助し、5合目登山口まで搬送した。

 同署によると、女性は13日午後8時ごろに登り始めて山小屋に宿泊。朝に出発予定だったが、頭痛や吐き気を訴え断念した。