陸羽東線の運転再開に住民ら「ほっ」 真室川では林道斜面が崩落

AI要約

JR陸羽東線の運行再開により乗客や地元住民から安堵の声が広がった。運休期間中には代行輸送やタクシー利用が行われた。

真室川町大沢の斜面崩落による被害はなく、雨の影響で約100メートルに及ぶ崩壊が発生した。町や県が被害状況を調査中。

 大雨による土砂流出などの影響で、運休していたJR陸羽東線の新庄―鳴子温泉間は11日夕、運行を再開し、通学などで同線を使う乗客や地元住民らから安堵(あんど)の声が広がった。

 運行再開の一番列車は新庄発鳴子温泉行きが午後4時7分、鳴子温泉発新庄行きは同4時16分だった。新庄神室産業高2年菅優月(かんゆうき)さん(16)は「早く復旧して良かった。運休中、親の送迎で通学した」と安心した様子だった。

 最上町から委託を受けてJR最上駅を管理する「まちプランニングもがみ」の大石紳一郎社長(63)は「素早い復旧に感謝したい。運休期間中、代行輸送がなくタクシーを呼んで移動した人もいたと聞いた。この路線は住民生活に欠かせない」と強調した。

 同線は大雨のため8日から同区間で運休していた。9日には同町富沢の堺田―赤倉温泉間で線路脇の土砂が流出し、復旧作業が続けられていた。

真室川・大沢、100メートルに及んで斜面崩れる

 真室川町大沢の西郡地区の山林で、林道そばの斜面が高さと幅が約100メートルに及んで崩落したことが11日、町への取材で分かった。雨の影響とみられ、町によると、巻き込まれた人などの被害はないという。

 町の話では、10日午前、林業関係の作業員が斜面が崩れているのを見つけた。林道は作業用で、町や県最上総合支庁が被害状況を調査している。