患者の現金詐取疑い、岐阜病院の当時看護師長を逮捕 コロナ禍「代行払い出し」に自ら変更、岐阜中署

AI要約
岐阜市日野東の岐阜病院で看護師長が入院患者から現金をだまし取った疑いで逮捕された容疑者は病院の会計課に不正な払い戻し書類を提出し5万2千円をだまし取った疑い容疑者は過去にも入院患者から計約930万円を不正に取得しており、昨年懲戒解雇されていた
患者の現金詐取疑い、岐阜病院の当時看護師長を逮捕 コロナ禍「代行払い出し」に自ら変更、岐阜中署

 岐阜市日野東の岐阜病院で2021年、入院患者から預かった現金をだまし取ったとして、岐阜中署は9日、詐欺の疑いで、当時看護師長を務めていた愛知県大治町、無職の女(50)を逮捕した。容疑を否認している。

 逮捕容疑は同年10月29日ごろ、入院患者から預かり保管していた現金について、本人から払い出しの請求がないのに、40~70代の男女8人の払い戻し書類を不正に作成して病院の会計課に提出し、現金計5万2千円をだまし取った疑い。

 署によると、病院が同罪などで告訴し、署が昨年7月に受理していた。5千円、8千円といった単位でだまし取っていたとみられ、署は余罪を調べる。

 病院によると、容疑者は新型コロナウイルスの感染拡大に合わせ、患者の出入りを避けるため、代行して現金を払い出す方法に自ら変更。20年7月~昨年3月、60~80代の入院患者22人の払い出し書類を偽造し、計約930万円を不正に引き出したという。容疑者は昨年6月に懲戒解雇された。