「音楽の殿堂」で歌声 氷見第九合唱団、14日にウイーンで披露本番へ壮行練習会

AI要約

氷見第九合唱団の有志団員30人がウイーン国立歌劇場で美しい歌声を響かせる

ウイーン国立歌劇場での「第九」特別記念コンサートに参加し、ベートーベンの「第九」の初演から200周年を祝う

壮行練習会で団員たちは本番に向け意気込みを新たにし、氷見の歌声をウイーンで響かせる決意を示す

「音楽の殿堂」で歌声 氷見第九合唱団、14日にウイーンで披露本番へ壮行練習会

  ●初演から200年の節目に

 氷見第九合唱団の有志団員30人が14日、オーストリアのウイーン国立歌劇場で美しい歌声を響かせる。ベートーベンの「第九」の初演から200周年の節目の年に、「音楽の都」ウイーンを象徴する音楽の殿堂で夢の舞台に立つ。8日、氷見市ふれあいスポーツセンターで壮行練習会が開かれ、参加団員が本番に向け意気込みを新たにした。

 ウイーン国立歌劇場での「第九」特別記念コンサートは、国際親善音楽交流協会が全国の第九合唱団に呼び掛けた。氷見第九合唱団から澤武紀行総監督がテノールのソリストとして、団員約100人のうち有志30人が参加し、東京や大阪など全国各地から集まる約110人がザルツブルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で「歓喜の歌」などで歌声を響かせる。

 特別記念コンサートは、18世紀後半に活躍したドイツの詩人シラーの詩「An die Freude(歓喜に寄す)」に感銘したベートーベンが作曲し、1824年5月にウイーンのケルントナートーア劇場で交響曲第9番として初演されてから今年で200年の節目に同協会が企画した。

 ウイーン国立歌劇場は、世界最大のレパートリーを誇る歌劇場として知られ、世界三大オペラ座の頂点に立つ。

 壮行練習会では、澤武総監督がコンサートの概要を説明し「素晴らしい経験になる。一生懸命頑張ってくる」と意気込みを語った。氷見第九合唱団の団員でもある林正之市長が「夢のある出演。生涯の思い出となり、市民の励みになる。精いっぱいの歌声をウイーン国立歌劇場で響かせてほしい」と激励した。

 参加団員を代表し指崎泰利さんが「氷見の歌声をウイーン国立歌劇場で響かせたい」と抱負を語った。参加団員が本番に向け、「歓喜の歌」で息の合った美しい歌声を響かせた。