県内外の愛好家、釣果競う みどり湖ヘラブナ釣り大会 長野県塩尻市

AI要約

第44回ヘラブナ釣り大会が長野県塩尻市郊外のみどり湖で開催され、87人の愛好者が参加。優勝は長野市の男性で11.6キロを釣り上げた。

参加者は湖面の浮きに目をやって当たりを待ち、魚との駆け引きを楽しんでいた。過去40年間で初めて参加した静岡市の会社役員も大会の熱気を満喫。

みどり湖には昨年800キロのヘラブナが放流され、この放流は定期的に行われる必要がある。大会参加費が1000円値上げされ、放流魚の購入資金に充てられる。

県内外の愛好家、釣果競う みどり湖ヘラブナ釣り大会 長野県塩尻市

 長野県塩尻市郊外のみどり湖で7日、第44回ヘラブナ釣り大会(実行委員会主催)が開かれた。関東圏を中心に県内外から87人の愛好者が訪れて、釣果を競った。優勝は長野市の男性で11.6キロを釣り上げた。

 釣り上げたヘラブナの重量で優勝を争った。午前5時20分に競技が始まり、桟橋には所狭しとさおが並んだ。参加者は湖面の浮きに目をやって当たりを待ち、魚との駆け引きを楽しんでいた。ヘラブナ釣り歴40年で、初めて参加したという静岡市の会社役員・青野浩さん(64)は「桟橋がきれいに維持されていて良い所。これだけ大勢集まるのはすごい」と話した。

 みどり湖には昨年11月、和歌山県の養殖業者から仕入れた成魚800キロ(約3000匹)が放流された。水鳥のカワウによる食害もあり、釣り環境維持のため定期的な魚の放流は不可欠だ。

 今回から大会参加費を1000円値上げした。放流魚の購入資金に充てる考えで、物価高騰もあり愛好者に協力を求めている。実行委員長の百瀬清克さん(73)は「観光として衰退しないよう努力している。できる限り続けたい」と話していた。