「ドSな市役所」で働こう、スピード感・攻めの姿勢・誠実…岐阜・飛騨市、8月インターン

AI要約

飛騨市は、学生向けに公務員の実務を体験できる短期インターンシップを開催。市役所の新たな魅力をアピールし、人材確保に取り組む。

今年は15種類の体験プログラムを用意し、学生らに成長や思い出を提供。新しい公務員像を打ち出し、注目を集める。

インターンシップは8月26~30日に実施され、遠方からの参加者も歓迎。申し込み締め切りは17日となっている。

「ドSな市役所」で働こう、スピード感・攻めの姿勢・誠実…岐阜・飛騨市、8月インターン

 岐阜県飛騨市は8月、学生向けに公務員の実際の業務を実践する短期インターンシップを行う。「スピード感」「攻めの姿勢」「誠実」のローマ字頭文字Sをとって「ドSな市役所」を掲げる飛騨市。八つの「Sな特典」が期待できる機会として、とかく堅くなりがちな行政らしくない職場、市役所を学生らにアピールする。

 市によると、業務実践型のインターンシップは2年目。昨年は長期と短期の2回の機会を設け、時給相当の謝礼金を支払った。今回は機会を1回とし、宿泊費、交通費のみを支払うことにした。昨年のアンケートで「謝礼がほしくて参加したわけではない」という声が多く寄せられたためという。

 今年は▽地域公共交通を考える▽職員採用キャッチコピーをつくる▽外国人観光客の誘客方法を考える▽飛騨市の文化財を3D化する―など15種類の体験プログラムを設定。「成長のきっかけ」「青春の思い出」など八つの特典を期待してほしいとする。

 「ドSな市役所」という行政らしくないキャッチコピーを打ち出すのは、新規採用の不調が背景にある。市によると新規採用で例年10人台を採用するが、ここ数年はその合格者の4割が内定を辞退する状況が続いている。飛騨発の新しい公務員像を打ち出すことで人材を確保したい考えだ。人事課の担当者は「猛烈なスピードで進む人口減少問題の先進地の職員としてやりがいを感じ取って」と呼びかける。

 インターンシップは8月26~30日。受け入れ人数は10人前後。学生対象。遠方からの参加者は宿泊費、交通費は市が負担する。申し込みは17日まで。市ホームページのフォームから申し込む。