「新紙幣」発行で…人気「家系ラーメン」店、悲鳴 券売機対応に約20万円 豚肉もコロナ禍前の1.7倍に価格高騰 光熱費も高騰でトリプルパンチ

AI要約

日本銀行が20年ぶりに新しい1万円、5000円、1000円の3種類の紙幣を発行しました。これにより、各地の金融機関が新しい紙幣を受け取り、配布準備を進めています。

新紙幣には高精細すき入れや3Dホログラムといった最新技術が盛り込まれ、偽造対策が強化されています。これにより、従来の紙幣よりも安全性が向上しています。

一方、券売機を利用する店舗では新紙幣への対応に出費が増え、原材料費や高熱費の上昇により困難に直面しています。

「新紙幣」発行で…人気「家系ラーメン」店、悲鳴 券売機対応に約20万円 豚肉もコロナ禍前の1.7倍に価格高騰 光熱費も高騰でトリプルパンチ

3日、20年ぶりの新しい日本銀行券3種類が発行され、各地の日銀支店では市中銀行など各金融機関に新しい紙幣が引き渡されました。

こうしたなか、券売機を使うラーメン店などでは新紙幣対応への出費もあり、原材料費・高熱費高騰のトリプルパンチで悲鳴を上げています。

新たに発行されたのは、1万円と5000円、1000円の3種類の紙幣です。

3日朝、島根県松江市の日本銀行松江支店でも、山陰両県の金融機関が1万枚ずつパックされた新紙幣を専用の輸送車に積み込み、持ち帰りました。

日本銀行松江支店 大関雄資 支店長

「新たな紙幣では2つのポイントがありまして、高精細すき入れや3Dホログラムといった新しい技術を取り入れており偽造抵抗力を向上させています」

紙幣のデザインの変更は2004年以来、20年ぶりのこと。

3Dホログラムなどの最新技術を駆使した新紙幣は、偽造が極めて難しいとされています。

今後、この新紙幣に置き換えられ、これまでの紙幣は徐々に姿を消して行くとみられます。

日本銀行松江支店 大関雄資 支店長

「これまでの銀行券も新しいお札が発行されたあとも引き続き使うことができますので、くれぐれもお間違いのないようにお願いしたいと思います」

新紙幣の登場に沸く一方、悲鳴を上げている人たちも…

鳥取県米子市内の人気ラーメン店。

特製の太麺に合わせるのは、13時間かけコトコト煮込んだ濃厚スープ。絶品チャーシューにホウレン草と海苔が決め手です。

この店不動の一番人気、「家系ラーメン」です。

土江諒 記者

「濃厚です。とんこつと醤油のコクが癖になります。バテ気味なこの時期にぴったりなスタミナ満点の一品です」

この店は、食券を購入し、先に支払いを済ませて席に着く券売機スタイル。

気になる新紙幣への対応はどうなっているのでしょうか…

はし友 橋本勇 店主

「はい、対応しています、今年3月頃にはもう早々に。7月になると混み合うので、早め早めにということで設置しました」