渡り鳥ハクセキレイ、沖縄県内での繁殖を初確認 糸満市でひなの巣立ち撮影 

AI要約

北半球に生息する渡り鳥のハクセキレイが沖縄県内で繁殖初確認される。

営巣場所は糸満市西崎町の工場で観察され、ひな2羽も発見された。

沖縄野鳥の会の会長は繁殖地が拡大してきた可能性を指摘。

渡り鳥ハクセキレイ、沖縄県内での繁殖を初確認 糸満市でひなの巣立ち撮影 

 【糸満】北半球に生息する渡り鳥のハクセキレイが6月26日、沖縄県内で繁殖しているのが初確認された。沖縄野鳥の会の竹下和希さんが糸満市西崎町でひなと親鳥の撮影に成功した。ハクセキレイはユーラシア大陸からアフリカ大陸北部、北アメリカの一部に分布し、国内では北海道から九州で繁殖する。

 営巣場所は「街クリーン西崎木くず工場」内で、同28日には南部自然を守る会の橋本幸三さんがひな2羽に餌を運ぶ雌親を撮影。29日には親鳥と共に巣立ったという。

 沖縄野鳥の会の山城正邦会長は「県内では繁殖シーズン中に7例の観察報告があった。繁殖地が南西諸島に拡大してきた可能性があり、県内でも通年で見られる身近な鳥の仲間入りをするのではないか」と話した。(南部報道部・新崎哲史)