島々つなぐ翼これからも JAL60周年・ピーチ10周年 奄美空港で記念イベント

AI要約

奄美空港で就航記念イベントが開催され、JALとPeach Aviationがそれぞれ記念セレモニーを行った。

Peach Aviationの成田―奄美路線が10周年を迎え、利用客に感謝の気持ちを伝え記念グッズを配布する。

JACとJALが運航する奄美大島3路線も歴史を持ち、セレモニーでは島唄や紙飛行機飛ばしを行い、利用者に感謝を伝えた。

島々つなぐ翼これからも JAL60周年・ピーチ10周年 奄美空港で記念イベント

 鹿児島県奄美市笠利町の奄美空港で1日、同空港発着路線を運航する航空各社による就航記念イベントがあった。日本航空(JAL)グループは奄美大島―鹿児島、喜界島、徳之島の3路線が1964年の運航開始から60周年、Peach Aviation(ピーチ アビエーション、本社大阪府)は奄美―成田路線が2014年から10周年を迎えたことを祝い、同空港でそれぞれセレモニーを開催。利用客へ記念グッズやお菓子を手渡し、感謝の気持ちを伝えた。

 成田―奄美路線は2014年7月1日にANAホールディングス(HD)傘下の格安航空会社バニラ・エアが開設。同社は2019年に同HD傘下のピーチと事業統合し、同年10月からはピーチが運航を担っている。同航路の10年間の累計搭乗者数は約90万人。7月1日~10月26日は1日1往復(週7往復)運航で、料金は大人1人6890円から提供する。

 午前9時半ごろ、成田から旅客174人を乗せた航空機が空港に到着すると、消防車2台が放水アーチを作り歓迎。到着ロビーで福島志幸執行役員らが利用客に感謝を込めて記念品を手渡した。同日から9月末まで、路線バス「しまバス」ではピーチの機体をデザインしたラッピングバスも運行する。

 福島執行役員は「地元や関係者の皆さまと共にさらに次の10年をつくっていきたい。通年運航は一つのポイントと思っている。地元の要望を真摯(しんし)に受け止め、通年運航に向け努力していきたい」と語った。

 JALグループが運航する奄美大島3路線は、64年7月1日に当時の東亜航空が運航を開始。現在は日本エアコミューター(JAC、霧島市)とジェイエア(本社大阪府)が運航を担い、鹿児島―奄美を1日7~8往復。奄美―喜界、奄美―徳之島をそれぞれ1日2往復している。23年度の搭乗率は鹿児島―奄美61・5%(13年度57・9%)、奄美―喜界64・1%(同48・0%)、奄美―徳之島66・7%(同46・6%)。3路線合計の利用者数は28万5403人(同29万3565人)。

 出発ロビーで行われたセレモニーでは平田まりなさんが島唄を披露し、JACの武井真剛代表取締役社長らが島の未来へ思いを込めた紙飛行機を飛ばした。空港ランプでは横断幕を持ち、機内の利用者へ手を振り感謝を伝えた。

 武井社長は「3路線はJACの代表路線そのもの。環境性能に優れたプロペラ機であるATR型機で、奄美の人々の生活と自然を守っていくことが務めだと思っている。これからも安全運航に努めたい」と語った。