風雨の白山、夏山開き 濃霧で御来光拝めず

AI要約

白山国立公園が夏山開きを迎え、御前峰周辺では雨と霧が視界を遮ったが、登山客や修験者がシーズン到来を祝った。

白山室堂ビジターセンターでは激しい風雨の中、登山客が御前峰を目指し、初めて登った人も山のエネルギーを感じ喜びを述べた。

白山市白峰の県道白山公園線が大雨の影響で通行止めになった。

風雨の白山、夏山開き 濃霧で御来光拝めず

 白山国立公園は1日、夏山開きを迎えた。最高峰の御前峰(ごぜんがみね)(標高2702メートル)の周辺は前日から降り続く雨で濃い霧が視界を遮り、御来光は拝めなかったが、日の出時刻の午前4時38分には頂上に立った登山客や修験者7人がシーズン到来を祝った。

 白山室堂ビジターセンターでは午前3時半ごろ、登山客が御前峰に向けて出発。激しい風雨の中、途中で引き返す人もいたが、ライトの明かりを頼りに頂上を目指した。初めて登った名古屋市の会社員畑亜由美さん(56)は「雨風はひどかったけど、山のエネルギーを感じることができたので登ってよかった」と話した。

  ●白山公園線通行止め

 県石川土木総合事務所は1日午前5時50分から、大雨の影響で白山市白峰の県道白山公園線(風嵐―別当出合間)を通行止めにした。