大分舞鶴高校歌を卒業生のピアニストがジャズ風にアレンジ 菊池南里さん「型にはまらない演奏聴き愛着が深まれば」

AI要約

大分舞鶴高校の卒業生でピアニストの菊池南里さんが校歌をジャズ風にアレンジして校内で流すことになった。

菊池さんは音楽活動を通じて観光振興にも携わり、近年は全国でライブ活動を展開している。

菊池さんのアレンジされた校歌を聴いた生徒や校長はその発想力を称賛し、生徒たちにも音楽への興味を持ってもらいたいと話している。

大分舞鶴高校歌を卒業生のピアニストがジャズ風にアレンジ 菊池南里さん「型にはまらない演奏聴き愛着が深まれば」

 大分市今津留の大分舞鶴高の卒業生でピアニストの菊池南里(なんり)さん(64)=本名・瑞(みず)彦、千葉県在住=が校歌をジャズ風にアレンジ。清掃の時間などに校内で流されている。同校は「型にはまらない自由な演奏を聴いて校歌や学校への愛着が深まれば」と期待している。

 作曲、編曲なども手がける菊池さんは1979年に同校を卒業。98年から6年間は由布市の旅館に勤務し、音楽で観光振興に取り組んだこともある。近年は「ピアノ音泉」と銘打ったライブを全国各地で繰り広げている。

 昨年着任した加藤寛章校長(59)が、東京であった同窓会で菊池さんのジャズ風校歌を聴き「生徒がリラックスできるのでは」と考え、録音を依頼。菊池さんもかねて「母校に貢献したい」という思いがあり、5月中旬、大分市牧のライブハウス「エフサウンドカフェ」で演奏に臨んだ。

 即興のピアノを多重録音するなどして2パターンを仕上げ、その様子は同校の吹奏楽部員らが見学。3年で副部長の佐藤拓弥(たくみ)さん(18)は「基本があってこそのテクニック。すごかった」と感心していた。

 菊池さんは「物事の見方を変えるのがアレンジ。校歌を聴いた生徒が音楽にもっと興味を持ってくれたらうれしい」、加藤校長は「菊池さんは原形を大切にしながらアレンジを施して校歌の価値を高めてくれた。生徒にはこの発想力を身に付けてほしい」と話している。