石破元幹事長「地元の期待の声、ありがたい」 自民党総裁選、立候補決断の時期「めどを持ってない」

AI要約

石破茂元幹事長が自民党総裁選への立候補について地元からの期待を受けているが、決断の時期は未定。

石破氏は立候補に際し、党の厳しい状況や政治改革の課題を考える必要があると語り、慎重な姿勢を示している。

総裁選には他候補も名乗りを上げ、党内での動きが活発化している。

 9月に予定される自民党総裁選を巡り、石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)が30日、鳥取市内での党鳥取県連の会合に出席後、「(立候補を期待する)地元の声は本当にありがたい」と話した。一方、立候補を決断する時期は「めどを持っていない。国が厳しい状況にあることをよく踏まえ、いつが一番いいのか考える」と述べるにとどめた。

 石破氏は東京都知事選(7月7日投開票)に触れ、「党が大変な思いで戦ってる時に、自分が自分がみたいなことは言わない」と強調。立候補に向けては「やりたいと言ってやるものではない。何をどうするかを短いフレーズで言わなければいけない」と述べた。

 また、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治改革などの課題を念頭に「党としてどうするのかクリアカット(明確)に言えないと立候補表明はしてはいけないと思っている」と話した。

 石破氏は、22、23の両日実施の共同通信世論調査で「次期総裁候補」として26・2%とトップを走る。党内で裏金事件による逆風で次期衆院選や来夏の参院選への危機感が強まり、高い知名度を誇る石破氏への待望論がある。

 総裁選を巡っては、岸田文雄首相も再選に意欲を示すほか、河野太郎デジタル相や高市早苗経済安全保障担当相、茂木敏充幹事長ら「ポスト岸田」候補も相次いで動きを活発化させている。