マザレ マザレ(6月30日)

AI要約

郡山市の夏祭り「郡山うねめまつり」は今年60回の節目を迎える。延べ3千人以上が駅前大通りを踊り流す。

采女[うねめ]伝説がテーマのまつりは、今も商都の一体感を生み出す。市町村合併で現在の姿になった1965(昭和40)年に始まった。

郡山市出身の俳優や歌手ら著名人が、春姫が古里を愛の力でつなぐ物語を歌い上げ、心地良いテンポと哀愁を帯びた調子が印象的。

 郡山市の夏祭り「郡山うねめまつり」は今年60回の節目を迎える。延べ3千人以上が駅前大通りを踊り流す。采女[うねめ]伝説がテーマのまつりは、今も商都の一体感を生み出す▼市町村合併で現在の姿になった1965(昭和40)年に始まった。還暦を祝うかのように新しい曲「采女ドンドコ」がお目見えする。♪ドンドコ トコトン 愛してるぞーい―。伝説に登場する春姫が愛の力で古里を今につないだ物語を、郡山市出身の俳優や歌手ら著名人が歌い上げる。思わず踊りたくなるテンポと、どこか哀愁を帯びた調子が印象に残る▼「そろいの浴衣で一生懸命踊る。子どもながらに、すてきな世界だと思った」。制作を指揮し、作詞・作曲を手がけた男性は振り返る。一緒に踊って盛り上がれるよう心がけたという。采女ドンドコはまつりの終幕を飾る。楽曲や振り付けは市の公式ユーチューブで公開している▼夏祭りは、普段とは違ったマチの雰囲気、音、においを醸し出す。家族や友人と踊りの輪に加わってみてはどうだろう。踊り流しは8月2、3の両日にある。古里愛にあふれた曲を口ずさめば、誘い文句が聞こえてくる。♪マザレ マザレ ミデネデマザレ―。<2024・6・30>