防衛相、事件の把握時期を明かさず 5月の米兵女性暴行 再発防止を米側に申し入れも具体性欠く

AI要約

米軍所属の海兵隊員が沖縄で女性に性的暴行をして逮捕された際、防衛相は捜査の経緯を明らかにせず、再発防止策などについて米側が具体的な対応をすると述べた。

防衛省は米兵による性犯罪の再発について遺憾の意を伝え、再発防止の徹底を申し入れた。

具体的な再発防止策はまだ示されておらず、米側が検討していくとしている。

防衛相、事件の把握時期を明かさず 5月の米兵女性暴行 再発防止を米側に申し入れも具体性欠く

 【東京】在沖米軍所属の20代の海兵隊員が5月、沖縄県内で女性に性的暴行をし、けがを負わせたとして不同意性交致傷の容疑で県警に逮捕されていた件で、木原稔防衛相は28日午前の記者会見で、事件を把握した時期や経緯を明らかにしなかった。公表や県への伝達が実施されていなかったことについて「捜査当局の判断を前提として対応している」と説明した。

 事件について「極めて遺憾」と述べた。その上で「昨年12月の米空軍兵の事案に続いて米兵によるものとみられる性犯罪が発生したことを重く見ている」として、防衛省の地方協力局長から在日米軍司令官に遺憾の意を伝え、綱紀粛正と再発防止の徹底を申し入れたことを説明した。

 再発防止策の具体的な中身について問われたが「まずは米側で具体的な再発防止策を検討し、徹底していくことが重要」と話し、申し入れで具体的な再発防止策を示していないことも明らかとなった。(明真南斗)