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旧門司駅遺構の取り壊しにイコモス本部会長が反対声明「重大な懸念」表明
福岡県北九州市で見つかった「旧門司駅」の遺構について市が取り壊す方針を示していることに対し、ユネスコの諮問機関であるイコモス本部の会長が「重大な懸念」を表明する緊急声明を出しました。
イコモス本部のテレサ・パトリシオ会長が、建設工事の凍結を求め、中止しない場合は「ヘリテージ・アラート」の発出を検討すると表明しました。
北九州市は声明を受けて「内容を確認して情報収集を進めたい」とコメントしました。
![旧門司駅遺構の取り壊しにイコモス本部会長が反対声明「重大な懸念」表明](/img/article/20240627/667ceab1b1c53.jpg)
福岡県北九州市で見つかった「旧門司駅」の遺構について市が取り壊す方針を示していることに対し、ユネスコの諮問機関であるイコモス本部の会長が「重大な懸念」を表明する緊急声明を出しました。
■建設工事の凍結求める
27日午前、北九州市役所には日本イコモスの会員が訪れイコモス本部のテレサ・パトリシオ会長の声明文を手渡しました。
JR門司港駅近くで見つかった「旧門司駅」の遺構について、市は記録保存をしたうえで、今年度中に複合公共施設の建設工事に取りかかる予定です。
パトリシオ会長は、「重大な懸念を表明する」として、建設工事の凍結を求めていて中止しない場合、国際的な緊急要請である「ヘリテージ・アラート」を発出する考えを示しています。
北九州市は、「内容を確認して情報収集を進めたい」と話しています。