自由な発想で雑煮レシピ考案、冨成さん(城南高)が日本一 信長モチーフ、岐阜県産品華やかに

AI要約

城南高校の生徒が雑煮のコンテストでグランプリを獲得した。

雑煮のコンテストは地元食材を使ったオリジナルレシピが求められ、1107作品の中から選ばれた。

冨成さんは信長雑煮と呼ばれる作品を提案し、地域の名産品を駆使して豪華な雑煮を作り上げた。

自由な発想で雑煮レシピ考案、冨成さん(城南高)が日本一 信長モチーフ、岐阜県産品華やかに

 日本のお正月に欠かせない郷土食「雑煮」のレシピを全国の小中高生が自由な発想で考案するコンテスト「Z―1グランプリ(オリジナル雑煮コンテスト)」で、城南高校(岐阜市細畑)調理科3年の冨成柚凪さん(17)がグランプリに輝いた。冨成さんは「インパクトあるレシピを一から考えるのが難しかった。グランプリを獲得できてうれしい」と喜んでいる。

 同コンテストは全国調理師養成施設協会が、日本の食文化の一つである「雑煮」を次世代に受け継ぐため開催。2回目の今回は、「いつでも食べたい、地元食材でオリジナル雑煮!」をテーマに行われ、全国から1107作品の応募があった。書類審査と東京での審査会で2作品に絞り込まれ、大阪で開催の「第19回食育推進全国大会」で行われた来場者の投票でグランプリを決めた。

 冨成さんは下校時に金華山が目に入り、住み慣れた地域の象徴である岐阜城の城主「織田信長」をモチーフにした「信長雑煮」を考案。ダイコン、ニンジン、豆餅、ホウレンソウ、奥美濃古地鶏といった県内各地の名産品を使用し、信長が好んだとされる干し柿を添え、酒かすをだしに加えた。華やかさを演出するため金粉もかかっている。

 冨成さんは「自分の考案した雑煮は、好き嫌いが分かれそうで不安だった分、驚きも喜びも人一倍だった」と語り、「別のコンテストや校内のコンテストでも良い成績が取れるよう精進したい。料理人としての道も極めたい」と今後の意気込みを語った。