舞鶴若狭自動車道の料金所で凶器持った強盗を想定した防犯訓練 警察との連携など確認

AI要約

福知山市長田野町の舞鶴若狭自動車道福知山料金所での防犯訓練が行われた。犯人対応方法や警察連絡体制を学んだ。

料金所強盗事件の実例が紹介され、訓練の必要性が示された。

訓練では深夜の料金所事務所での強盗事案を想定し、冷静な対応が重要であることが強調された。

舞鶴若狭自動車道の料金所で凶器持った強盗を想定した防犯訓練 警察との連携など確認

 京都府福知山市長田野町の舞鶴若狭自動車道福知山料金所で、事務所に強盗が押し入ってきた-との想定の防犯訓練が21日にあった。万が一の事態に備え、犯人への対応方法、警察への連絡体制などを学んだ。

 料金所での強盗事件は実際に起きていて、最近では2023年8月に中国池田料金所(大阪府池田市)で発生。職員が入れ替わるタイミングを狙い、現金6万8千円が奪われた。

 訓練は、このような非常時の対応を身に付けようと、NEXCO(ネクスコ)西日本福知山高速道路事務所(坂口幸路所長)が、福知山署(奥雲渉署長)の協力を得て取り組んだ。

 舞台は深夜の料金所事務所。男2人が押し入り、凶器を突き付けて金を要求し、職員3人が対峙した。やり取りを経て犯人が立ち去ったあとは、逃走方向などを確認し、警察などに通報。警察官の到着後には、車のナンバーや犯人の服装を伝え、防犯カメラの映像を見せるなどして捜査に協力した。

 犯人役の警察官による迫真の演技に驚きつつも、できる限り冷静に対応していた。

 訓練の様子を見ていた福知山署の横山仁地域課長は「今回は訓練用の凶器を使用しましたが、本物のナイフや拳銃を突き付けられると、さらに頭が真っ白になってしまうと思います。それでも犯人を刺激せず、身を守ることを最優先にしてほしい。今後も繰り返し訓練を」と講評した。

 参加した料金所職員の男性(60)は「まずは簡単に事務所内に人を入れないこと、またできるだけ冷静に対応し、むやみに抵抗しないことが大切だと感じました。訓練は万一の事態に遭遇した際に役立てたい」と話していた。