22年ぶりに学科改編 下伊那農業高校が来年度から3学科6コースに【長野県飯田市】

AI要約

下伊那農業高校が22年ぶりに学科改編を行い、4学科8コースから3学科6コースに変更する。

新設される学科は栽培科学科、地域資源科、生物活用科で、農業のグローバル化や高度化に対応できるよう人材育成を目指す。

学校の目的は『南信州の持続可能な未来の創り手の育成』で、生徒の募集定員は11月に決定予定。

 下伊那農業高校(長野県飯田市鼎名古熊)は来年度、22年ぶりとなる学科改編を行う。現行の4学科8コースを廃止し、3学科6コースを新設。近年の農業のグローバル化や農業技術の高度化に対応できる人材の育成を目指す。

 同校には現在、アグリサービス科、農業機械科、園芸クリエイト科、食品化学科がある。改編では「栽培科学科」「地域資源科」「生物活用科」を新設する。コースの変更は近年もあったが、学科改編はアグリサービス科が新設された2003年度以来となる。

 栽培科学科は農作物の栽培から販売までの生産工程を学び、デジタル化への対応力やデータを活用する技術を身に付ける。栽培システムコースと果樹ビジネスコースがある。

 地域資源科は地域資源を活用した農業や食品の分析・栄養などを学び、地域の食文化の振興や特産化に対応できる知識や技術を身に付ける。食品サイエンスコースと地域クリエイトコースがある。

 生物活用科は動植物の飼育・栽培だけでなく、健康や生活の質向上につながる生物の活用を通した交流活動を学び、ヒューマンサービス分野に生かす知識や技術を身に付ける。動物サービスコースと園芸デザインコースがある。

 学科改編は農業を取り巻く環境の変化を受け、地域の声を踏まえて学校が県教委に要望。県教委が今月開いた定例会で要望を承認したことで決定した。

 垂澤和憲校長は「新しい学びを通じ、本校の目的・役割である『南信州の持続可能な未来の創り手の育成』を実践していきたい」と話した。

 生徒の募集定員は11月に決定する予定。