地震、津波想定し訓練 高校と県立図書館が合同避難 奄美大島

AI要約

鹿児島県奄美市名瀬の県立奄美高校と奄美図書館が合同で避難訓練を実施。生徒と職員が地震と津波の想定で避難手順を確認。

毎年行われる訓練では、複合施設間の連絡や避難ルートを確認。生徒と職員が協力し、避難の重要性を学んでいる。

避難訓練後、消防組合からの助言を受けて、参加者は自己防衛の重要性を認識。生徒たちは冷静な行動や家族との避難計画の話し合いを考えている。

地震、津波想定し訓練 高校と県立図書館が合同避難 奄美大島

 鹿児島県奄美市名瀬の県立奄美高校(脇浩一校長、356人)と、隣接する県立奄美図書館(宮永治館長)が21日、合同で避難訓練を実施した。大島地区消防組合消防本部も協力。地震と津波が発生したという想定で、全校生徒と県立図書館の職員が奄美高校の5階より上に避難する手順を確認した。

 奄美高校と県立図書館は4階の連絡通路でつながっている複合施設。災害時には県立図書館の利用者も同校へ誘導する必要性があるとして、毎年2回合同で避難訓練を行っている。

 正午すぎ、校内放送に「緊急地震速報が入りました。強い揺れに警戒してください」とアナウンスが流れると生徒らは机の下に隠れて頭を保護。その後津波警報が入ったとして5階より上の教室へと全員避難した。県立図書館からも職員9人が避難した。

 避難確認後、大島地区消防組合の安原孝消司令補は「災害放送が聞こえるような体勢をとること。また頭を守ることを忘れないように行動して」と講評した。県立奄美図書館の柿元康志館長補佐は「渡り廊下が使えないときの避難ルートも検証しなければならない」と振り返った。

 参加した奄美高校1年の古謝えみるさん(16)は「おしゃべりをしないように心掛けた。いざというときには自分で判断できるようにしたい」とコメント。同年の森田亜門さん(15)は「落ち着いて行動できるように気を付けたが慌ててしまった。通学時の避難場所について家で家族と話し合いたい」と話した。