女子トイレでスマホ盗撮80回 勤務中、捜査車両使った時も…起訴された巡査部長を懲戒停職3カ月、本人は依願退職 鹿児島県警

AI要約

鹿児島県警の巡査部長が女性トイレで盗撮し、性的姿勢を撮影した事件で、停職3カ月の懲戒処分を受けて依願退職したことが発表された。

巡査部長は少なくとも計80回にわたり女性トイレに侵入し、性的姿勢を撮影。捜査車両を使ったこともあり、さらには個人情報を不正に照会するなどの行為も行っていた。

事件は国家公務員法違反容疑で起訴された前生活安全部長の主張も含めて、隠蔽疑惑を巡る論争が起きている。

女子トイレでスマホ盗撮80回 勤務中、捜査車両使った時も…起訴された巡査部長を懲戒停職3カ月、本人は依願退職 鹿児島県警

 鹿児島県警は21日、トイレに侵入して女性を盗撮したなどとして、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)などの罪で起訴された、枕崎署地域課巡査部長の男(32)を停職3カ月の懲戒処分にした。巡査部長は同日付で依願退職した。「被害者はもちろん、県民や組織など多くの方々に迷惑をかけて申し訳ない」と話しているという。

 県警によると、巡査部長は2019年9月17日~23年12月23日の間に少なくとも計80回、女性用トイレに侵入して性的姿態を撮影した。枕崎署在任中は37回、うち9回は勤務中で捜査車両を使ったこともあった。23年7月20日には、業務以外の目的で、1人の被害女性の住所などの個人情報を不正に照会した。

 同事件を巡っては、国家公務員法(守秘義務)違反容疑で起訴された前生活安全部長が、24年6月5日に鹿児島簡裁であった勾留理由開示手続きで「野川明輝本部長が県警職員の犯罪行為を隠蔽しようとした」と主張した事件の一つだった。