ヴィアマテラス宮崎 なでしこリーグ1部 首位対決の行方は・・ 実況アナ 古田とわの取材記

AI要約

ヴィアマテラス宮崎が先制点を奪うが、名古屋に追いつかれる展開となる。

選手たちの熱い戦いを支える2,045人のファン・サポーターが会場に駆けつける。

古巣対決で怪我から復帰した山本選手のプレーに注目が集まる。

ヴィアマテラス宮崎 なでしこリーグ1部 首位対決の行方は・・ 実況アナ 古田とわの取材記

 先に試合を動かしたのは、ヴィアマテラス宮崎。前半16分、MF板倉楓の2試合連続ゴールで先制点を獲得します。

その後もヴィアマテラス宮崎は前からプレッシャーをかけた攻撃的なサッカーを展開して前半1-0で折り返します。

首位対決で注目の一戦、この日はいちご宮崎新富サッカー場に来場者数最多となる2,045人のファン・サポーターの方々が応援に駆けつけて選手たちの背中を後押ししました。

その声援に応えるように、後半開始7分に、FW今蔵綾乃のクロスにFW寺田妃花が頭で合わせてホーム初ゴールとなる追加点を挙げます。

 

勝利の流れがヴィアマテラス宮崎に来たかと思われましたが、名古屋のMF 仁木愛実が綺麗にボールを回収しチャンスを作って、最終的にFW水野亜美が左足で押し込みます。

1点追いつかれ、このまま逃げ切りたかったヴィアマテラス宮崎ですが、後半アディショナルタイムにオウンゴールで同点に追いつかれ、そのまま試合終了。

首位対決は2-2の引き分けに終わりました。

ヴィアマテラス宮崎は、前回のホーム戦に続き、悔いの残る形で試合を終えることとなりましたが、これまで課題にしていた「ゲームの入り方」という部分では非常にいい入り方が出来ました。

次のホーム戦は、6月30日(日)いちご宮崎新富サッカー場で VS静岡SSUボニータ(6月18日時点順位:7位)との試合です。

≪スコア≫

ヴィアマテラス宮崎 2-2 朝日インテック・ラブリッジ名古屋

≪得点≫

16分 1-0 MF板倉楓 (ヴィアマテラス宮崎)

52分 2-0 FW寺田妃花 (ヴィアマテラス宮崎)

76分 2-1  FW水野 亜美 (朝日インテック・ラブリッジ名古屋)

90分+3分 2-2 オウンゴール

―実況アナのメモ―

 対戦相手、朝日インテック・ラブリッジ名古屋から今季新加入した MF 山本さゆり選手。

 開幕直後、全治6週間の右肘関節脱臼の怪我で欠場が続いていた為、今節が初の古巣対決でした。

 そんな山本選手、試合前の取材で、今シーズンの目標「実は…怪我をせずにシーズンを終える事だったんです。」と明かしてくれました。

 昨シーズン名古屋でも、後半怪我に苦しみ、今シーズンこそ最後までしっかり戦い切りたいという思いが強い中での開幕直後の怪我。

 ただ、山本選手はその怪我があったことで「サッカー・チームに対する向き合い方を客観的に捉え、考えることが出来る良い時間に出来た」と振り返りました。

 後半からピッチに上がった山本選手は、52分に見事な足さばきと判断で寺田選手のゴールに繋がるチャンスを作りました。

ピッチ上で、更に成長した姿を名古屋サポーターの方々に届けることが出来た1シーンだったように感じます。

(文:MRT宮崎放送アナウンサー古田とわ)