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クマに襲われ新聞配達の女性が大けがした現場周辺の茂みや電気柵の状態をチェック…出没のおそれある場所の集中点検始まる、7月にかけ県内全域で実施
長野県でクマによる人身被害が相次いでいるため、県は出没の恐れがある場所を集中点検している。
高山村での襲撃事件を受け、専門家チームが電気柵や茂みなどを点検し、被害防止策を検討している。
若いクマの活動に注意が必要であり、目撃情報を元に県内10地域で点検が行われる。
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クマによる人身被害が相次いでいることから、長野県県は県内全域で出没の恐れがある場所の集中点検を18日から始めました。
「向こう側で襲われたんですね」
点検を行ったのは、県の対策チームのメンバーや専門家などで、18日は高山村を回りました。
高山村高井では、6月8日の午前4時半頃、近くに住む41歳の配達員の女性がクマに襲われ、大けがをしました。
点検は女性が襲われた現場やその周辺で行われ、民家の近くにクマが隠れやすい茂みがあることなどを確認しました。
またクマの侵入を防ぐ電気柵が切れている場所がないかなどを点検しました。
信州ツキノワグマ研究会 岸元良輔(きしもとりょうすけ)代表:
「電気柵の内側の人家は割とリスクが少ない。今回たまたまここで切れている。おそらくそこから住宅地に入り込んだと思う」
藪がある場合には、刈り払って見通しをよくしてクマが潜む場所を無くすことが被害防止につながるとアドバイスしていました。
また、高山村に今回出没したのは若いクマの可能性があるとしています。
岸元さん:
「(若いクマは)新たな生活場所を探すために結構うろうろする。そういう過程で今まで行ったことのない住宅地にまで入り込んでしまう個体もたまにあります」
点検はクマの目撃情報があった場所などを中心に、7月12日まで県内10地域で行われます。