暗号資産イーサリアム 計1億2000万円相当の詐欺被害 奈良の60代女性
奈良市の６０代の女性が、仮想通貨で１億２０００万円相当をだまし取られた事件が発生
女性はSNSを通じて知り合った男に騙され、イーサリアムを購入し大金を送金
警察は必ず家族や警察に相談するよう呼びかけ、怪しい場面では通報を促す
奈良市の６０代の女性が、仮想通貨「イーサリアム」計１億２０００万円相当などをだまし取られたとして、警察が注意を呼びかけています。
警察によりますと今年４月、女性がスマートフォンで「タレントが投資の実演をして一瞬でもうけを出した」という旨の記事を見つけ、リンク先の投資サイトを閲覧しました。
女性はそこで名前や電話番号、マイナンバーカードの写真も送信して、初期投資金３万５０００円を振り込んだということです。
その後、「山本」と名乗る男との電話のやり取りなどを経て、女性は暗号資産「イーサリアム」を購入し、指示された口座に送信。
さらに「投資ランクを上げるために資金が必要」などと言われて、４月１７日から５月３０日の間に３１回にわたって、計１億２４７５万円相当の暗号資産を、指示された口座に送ってしまったということです。
その後、マイナンバーカードの写真を送ったことなどが不安になり、消費者センターに相談して、詐欺被害の疑いが発覚しました。
奈良県内では、これとほぼ同じ時期に、平群町の５０代女性が、ＳＮＳを通して知り合った男に好意を抱き、すすめられるまま暗号資産「イーサリアム」を購入して、指定サイトに計２９４万８２６２万円相当などを送り、その後出金できない被害も発覚しています。
警察は「必ずもうかる。うまい話」は詐欺だと疑って、家族や警察に相談することを呼びかけています。
また、ＬＩＮＥで怪しいトーク、グループトーク、オープンチャットに巻き込まれた場合は発言せず、通報ボタンを押すように呼びかけています。
