【速報】64歳男性が路上で背中刺され殺害 事件から4年後に逮捕された男の裁判始まる 記者との面会に「私はやっていない」一貫して否認続ける 大阪地裁

AI要約

大阪府羽曳野市で男性が刺殺された事件の被告の裁判が始まった。被告は無実を主張し、20回以上の公判が予定されている。

被告は事件当日、友人の女性宅の前で争いがあった直後、被害者が刺殺された。植木鉢置き場やタバコの吸い殻を巡る近隣トラブルが背景とされる。

被告は「全く揺るがない」と無実を主張。裁判員裁判で判決言い渡しは9月下旬の予定。

6年前に大阪府羽曳野市の路上で男性が刺殺された事件で、殺人の罪に問われている男(48)。6月10日、大阪地裁での初公判が始まりました。

2018年2月、大阪府羽曳野市の路上で、藤井寺市の会社員・平山喬司さん(当時64)が、何者かに背中を刃物で刺され殺害されました。

平山さんは、知人女性宅の前で車から女性を降ろし、付近の駐車場にひとりで車をとめ、女性宅に向かって歩いている際に殺害されました。死因は出血性ショックでした。

捜査は難航したものの、発生から4年後の2022年2月、大阪府警は、知人女性宅の隣に住んでいた山本孝被告(48)を逮捕。

▽現場付近の防犯カメラに、山本被告と特徴が似た人物が映っていた点

▽事件があった時間帯に山本被告が家の外にいたとみられる点 

▽山本被告と、平山さんやその知人女性との間に、植木鉢の置き場所やタバコの吸い殻をめぐる“近隣トラブル”があった点

などが逮捕の決め手となり、山本被告はその後、殺人罪で起訴されました。

山本被告は一貫して無実を主張していて、弁護団も「直接証拠がない中で、“消去法的”に被告の犯人性を証明しようとしているのは不適切」「推論を裏付けるための状況証拠が作り上げられている」と主張。裁判は、検察側と被告・弁護側の“全面対決”の構図が必至となっています。

初公判を前に山本被告は、勾留先の大阪拘置所でMBSの面会取材に応じました。

(山本孝被告への面会取材 6月7日)

記者「逮捕・起訴から2年あまりという長い時間が経ったが?」

山本孝被告「やっと(裁判が)始まるという気持ち。私はやっていない。それしかないです」

記者「逮捕された時の気持ちは?」

被告「パニックです。『なんで俺が?』という。『なんで?』ですね」

記者「事件があった日、あなたはいったん自宅の外には出たが、その後は中に戻って、発生時刻も自宅内にいたという主張か?」

被告「はい、すぐに戻りました。(家の外に出たのは)平山さんを見張ろうと思って。タバコのポイ捨てを、わざと嫌がらせでやっているのじゃないかと思って見張っていた。牽制・威嚇を含めて。平山さんがまだ車の中にいる時に、私は家の中に入りました」

記者「どれくらいの時間見張っていた?」

被告「時間は覚えていない。かなり酔っぱらっていたので」

記者「防犯カメラの映像に、あなたと似た人物が映っている点も逮捕・起訴の決め手とされているが?」

被告「私も見ましたけども、『これ、似ているかなぁ?』という感じだったので、これだけで犯人と決めつけるのはおかしいと思う」

記者「一貫して無実を主張しているが、その姿勢は揺るがない?」

被告「全く揺るがないです」

「大変腹立たしく思っています。特に警察には。『ちゃんとした証拠があるんでしょうね?』と」

「家庭も仕事も人生すべてめちゃくちゃになりました。無罪を勝ち取るために頑張ります」

山本被告の裁判は裁判員裁判で、予備日を除いても20回以上の公判が設定されています。判決言い渡しは9月下旬の予定です。