館山の北条囲碁に英国から“道場破り” パトリックさん3位に(千葉県)

AI要約

英国からの挑戦者が北条囲碁同好会の月例会に参加し、3位となる。

英国人挑戦者は日本で囲碁に興味を持ち、腕を磨くため囲碁大会に参加。

市民団体の囲碁同好会で和やかな雰囲気の中、真剣な対局が行われる。

館山の北条囲碁に英国から“道場破り” パトリックさん3位に(千葉県)

館山市コミュニティセンターで5日にあった北条囲碁同好会の月例会に、英国からの挑戦者が現れた。参戦したのは、パトリック・ブラッドバリーさん(28)。60~90代の会員ら20人に交じり、真剣勝負を展開し、3位となった。

パトリックさんは、日本で英語を教えるため5年前に来日し、約2年半滞在。英国に帰国する直前に、本屋で囲碁のセットを目にしたことがきっかけで囲碁に興味を持ち、スマホのアプリで学ぶようになった。帰国後はオンラインや自国での大会に参加するなどして、腕を磨いている。

今回は、館山市出身の妻と里帰りの期間中で、滞在中に市内で囲碁ができる場がないかと探していたところ、市中央公民館から北条囲碁同好会の月例会を紹介され、同会が迎え入れることになった。

大会は、5回対局し、勝敗の内容で点数をつけ、総得点で順位を決めるもの。パトリックさんの初戦は、戦時中から囲碁を始めたという鈴木修三さん(89)が相手となり、対局前の和やかな表情から一気に真剣な表情に変え、時折日本茶を飲みながら碁を打っていた。

パトリックさんが勝ったものの「レベルを埋めるためのハンディキャップが多かったのだと思う。守りに入ってしまった内容だったが、とても楽しい」と謙虚。また、「日本だとどのくらいのレベルですか」と質問するなど、対局の振り返りに興味津々の様子だった。鈴木さんは「守るところをしっかり守っていた。とても強いよ」と称えていた。

同会の福原龍美会長は「海外の人がやって来るなんて初めてのこと。楽しんでいる様子でうれしい。また機会があればいつでも歓迎する」と笑顔。パトリックさんは「また里帰りするときには絶対参加したい」と、再戦を熱望していた。