「選挙に関心持って」 屋仁小で出前授業 模擬投票も体験 奄美大島

AI要約

奄美市笠利町の小学校で選挙について学ぶ出前授業が行われた。

児童は模擬投票を通じて選挙の重要性や仕組みを学び、理解を深めた。

授業では18歳選挙権や投票率の低さについても触れられ、参加者は将来のまちづくりに活かしてほしいと呼びかけた。

「選挙に関心持って」 屋仁小で出前授業 模擬投票も体験 奄美大島

 鹿児島県奄美市笠利町の屋仁小学校(日置ゆかり校長、児童17人)で6日、選挙について学ぶ出前授業があった。奄美市明るい選挙推進協議会(屋宮重藏会長)の会員らが講師を務めた。児童らは模擬投票を体験し、選挙の必要性や仕組みについて理解を深めた。

 この日は同協議会笠利支部の会員ら11人が来校し、5・6年生7人を対象に授業を行った。みんなの意見をまとめる代表者を決める選挙について、児童らに分かりやすく伝えた。

 授業ではまず、選挙の仕組みに関する動画を視聴。同協議会の会員らが、18歳選挙権や選挙の種類などを説明した。近年は若い世代の投票率が低い傾向にあることから、「投票しないと若い人たちの意見が政治に取り入れられなくなってしまう。関心を持って」と呼び掛けた。

 模擬投票では、教諭2人が立候補者となり、学校や地域づくりに関する公約を述べた。児童らは投票用紙に支持する候補者の名前を記入。投票から開票までの一連の流れを体験した。

 5年生の児童は「周りに見えないように名前を書くところなど、投票の仕方が分かって面白かった。18歳になったら必ず選挙に行き、みんなのためを考える人に投票したい」と話した。

 屋宮会長(77)は「自分で考え判断し行動することを小さい頃から学び、将来のまちづくりに生かしてほしい。家族との団らんなどでも政治や選挙について話す機会を持ってくれたらうれしい」と語った。